元祖爆笑王『ムダ話が得意になる本』
普段生活をしているなかで、「会話のセンス」を感じさせらる人がいる。
仕事の話をしている中でも、話すテンポが良かったり語彙のチョイス、言い回しにユーモアを感じたり。
そんな人たちと親しくなり、相手のことを知って行く中で彼らに共通点があることに気づいた。
それはニッポン放送のオールナイトニッポンやTBSラジオJUNKなどなど、深夜ラジオのリスナーである(であった)人なのだ。
よく探せば他にも共通点なんかあるのだろうが、僕にはそこがひとつのキーなのでは、と思えてならない。
時計の長針と短針が12のところで重なり、日付が変わる頃。
そろそろ寝ようかな…などと思う時間から、深夜ラジオは始まる。
「縛り」が年々厳しくなってきているテレビの番組とは違い、深夜ラジオはまだまだ自由な空気を持っている。
パーソナリティがプライベートやテレビ収録の裏話などを話し始めるところから始まり、
名物コーナーが始まったり「ハガキ職人」からのネタメールを読んだりする。
テレビと違って音声しか届けられないというラジオの性質から、話す内容で勝負するしかない。
変顔や動きで視聴者を笑わすことができないぶん、声色やテンポなど「トークの質」でリスナーを楽しませるしかないのだ。
僕も中学生の頃から、深夜ラジオをよく聴いていた。
くりぃむしちゅー上田晋也の「知ってる?24時」などはニッポン放送で月〜金曜の24時から25時まで放送されていて、そのままの流れで25時から27時までのオールナイトニッポンを聴いていた。
中学生だし平日だし、ラジオのスリープタイマーを27時にセットして布団の中で聞き、いつでも寝られるようにしていた。
寝落ちしたときでも後から聞きなおせるようにMDに録音していたなぁ・・・
(MDって懐かしいですね)
知ってる?24時にはどハマりしていて、毎晩何通もネタメールを送っていた。
コーナーによって傾向もあるので、それを踏まえてネタを考えなければいけない。
このコーナーはお題が前日に出ているから、言い回しや単語のチョイスまでよく練らなきゃいけない。このコーナーは敢えて下ネタ無しのほうが面白い…などなど。
* * *
テレビやラジオのスタッフには、番組の企画や構成を考える放送作家と呼ばれる人がいる。
要は面白いことを考え、作り上げる道のスペシャリストですね。
この本はベテラン放送作家、元祖爆笑王が書いたトーク術の本です。
副題にもあるとおり、番組のオープニングトークからトーク術を学び、日常生活に活かそう、という本。
なかなか勉強になるなぁ、と思いました。
ではでは、あでゅ!
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